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無脊椎動物とは
~背骨の無い動物を知ろう~
新学習指導要領では2年から1年に移行

 脊椎動物の分類が終わり、今回もまたフィギアに活躍してもらいます。もともとは理科嫌いの原因が、自然とのふれあいの体験の現象により、日常生活から離れた生き物や事物現象に対する興味関心の欠如なのではと考えています。

 私はもともと生き物が好きではあったのですが、子供の頃中学生の時にあった。事件がきっかけで、虫があまり好きになれず、日常生活からも遠ざける一員になっていました。中学校の教員となってからは出来る限り理科嫌いの子供たちを作らないように配慮に配慮を重ねていろいろな取り組みをしています。

 10年前の革新指導要領の変更から無脊椎動物を扱うようになり、昆虫や軟体動物の観察も復活しました。私が中学生の頃よりも虫に対する抵抗感が強いと感じた導入当初だったので、私と同じように虫に苦手意識を持たないように買い揃えたフィギアが導入のきっかけになっています。

 授業の導入はアリやカニイカなどの無脊椎動物のイメージスケッチから始めます。かなり前に4本足の鶏や足の数がめちゃくちゃなアリを描く子供たちがニュースなどでクローズアップされましたが、正直な話、理科離れとは無関係だと私は思っています。世間の常識とは誰が決めたものなのでしょうか?一般的な有識者が自分たちの表現したいニュースを作り出すために都合の良いデータをとっているのではないかと思われます。

 きっと私は大人たちが子供の時も同じような間違いをしている生徒さんたちはたくさんいたと思います。大切なのはよく見ること。何を見るのかはっきりさせること。見る観点や、比べる力を育成することだと思います。知っていることに大きな価値をこれからの時代は知っているだけのことに大きな価値を見いだす事はできないはずです。必要な事は知ろうとする力なのではないでしょうか?

 

 話が脱線しました。

お絵かきクイズは子供同士で自然と話し合い活動が生まれます。自分の答えが、書いた絵が合っているかどうか、どうしても確認したい。自分の知っていることや書いたことに価値があるかどうか、単純なことやわかりやすいことほど子供たちは大切にするのかなと思いました。アリの足は何本だっけ、カニってここに口があったっけ?イカの目玉はどこについてるんだっけ、口ってどんな形をしているのか?など、お互いによく相談をしています。みんながあっと驚くような精密な絵を描く生徒や、思わぬ珍回答なども続出し、知ってそうで知らないこと、なんとなく知っていることの危うさなどが共感できればと思います。途中の部分は教科書なので基本用語の確認やこれまでの授業内容のまとめを行います。

 

 今日のメインイベントは、次回のコオロギの観察に向けて虫への抵抗感をなくすフィギアのスケッチです。この時点で既に拒否反応を起こす生徒は出てくるので、特例として他の脊椎動物のフィギアも用意しておきます。私は毎回この授業のたびにフィギアを買い揃えていきますが、今年度はかなり精巧な昆虫の標本のフィギアをメルカリで購入し、それのスケッチも行うことにしました。私はあまり詳しくは無いのですが、かなりレアな。カブトムシやクワガタらしいので、昆虫好きの男の子は真っ先にそれを描きたいと言って持っていきます。昆虫好きの子供たちのパワーは凄まじく、様々な知識を授業後に私にレクチャーしてくれました。

 

 授業の終盤では前回少しだけ見せたワールドアニマルカップの重量挙げや、ノミの走り高跳びの映像を見て、昆虫の運動能力の高さを感じさせるようにしています。カブトムシの240,000キロの重量挙げやノミの1000メートルジャンプなど我々の常識を遥かに超える運動能力にただただ驚くばかりです。なにはともあれ次回の授業に向けた昆虫の授業の導入としての1時間、まあまあ有意義だったと思います。授業内容の改良をするとすれば、ファーブル昆虫記を見せたいなと考えたことと、昆虫のことにフォーカスした動画をもう少し紹介しても良いのかなと思いました。バグスワールドとかマイクロSafariなどの映画をうまく活用したいなーと思ったまま年月が経っています。

 

ではコオロギ買ってきます。

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