葉のつくりを調べよう!

~表面と断面の観察~

 前時に2・3種類の形の違う葉っぱを持ってくることを宿題としましょう。葉の形に共通点や相違点を見いだすことができれば、今回の授業の目的は達成です。教科書に載っているような双子葉と単子葉の網状脈と平行脈のような単純な違いにだけ注目させる必要はないと思います。実物の葉を観察することで色々なものが見えてきますので、生徒たちの気づきを大切にする時間も設けたいものです。自分持参した葉っぱだけで勝負してもいいのですが、グループで持ち寄った様々な種類の葉を比較しながら発見をしていければより効率的・効果的に授業ができると思います。よく観るということで今回も顕微鏡を使いますが、個人的には実験操作が簡単な表面(裏面)の観察だけでいいと思っています。断面はあえてやる必要をあまり感じていません。その理由としては中学生には技術的にハードルが高いこと、そして出来上がったサンプルのクオリティーがあまり高くないことです。教科書の写真や映像教材、市販のプレパラートの美しさには到底及ばないという、かなり打算的な理由です。私は今回の授業のポイントは「葉脈や維管束に注目させる」もしくは「気孔や葉緑体などの細かいところに注目をさせる」のどちらかだと思います。今回の授業に限れば維管束の方が重視されていると思われますのでそちらだけを効果的な形で示せればと思います。

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 後ほどポイントでも紹介しますが、次の時間で葉脈標本のしおりを作ってみようと思いますので今回は水や栄養の通り道としての維管束をクローズアップできればと思います。ちょっと話が前後してしまいますが、葉の形の進化の歴史についてもお話ができればなお興味深いものになるのではと思います。マツやイチョウやソテツのような柄から先端にかけての一直線的な葉脈から稲や笹・ムラサキツユクサのように平行脈ですが、先端で収斂しているような形。そして網状脈のような体の隅々にまで行き渡り、幅を広く保つことのできるしくみを獲得していった進化の順番を伝えていくと前回の裸子植物から被子植物への進化の流れがうまく説明できるのではないかと思います。

 それと気孔の観察ですが、一般的にムラサキツユクサで行っていますが、同じ方法であれば、そこら辺の雑草でもお野菜の葉っぱ(ほうれん草)などでも簡単にできます。

 私はLED照明付き顕微鏡の普及によって、表皮をはがさなくてもできるものを教えてもらったので、もっぱらそれで観察してます。「シマフムラサキツククサ」とか「ゼブリナ」という名前で園芸屋さんに売っています。よく見てみると結構庭先にも自生しています。こちらを使った顕微鏡氏写真を左に載せますが、緑と紫のコントラストが美しく不気味で素晴らしいです。生徒も気孔を見つけやすいので、指導の手間も省けます。是非お試しください。これを教えてくれたNarika理科実験教室の小森先生ありがとうございます。

よく観ること(観察すること)で得られる何かがあるのではないかと思います。科学の目と芽を育てましょう。