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質量と密度についての小実験!

~測定のプロになろう~

 1kgの鉄と1kgのスポンジ、どっちが重いですか?と言う質問。直感的に鉄の方が重いことが脳裏によぎりますが、それが密度の考え方なのではないでしょうか。実際の質量は両方とも1kgなので同じになりますが、やっぱり鉄の方が重たい感じがしますよね。

 

 今日の授業のポイントは測定です。質量と体積を測定します。

力の単元で「重さ」と「質量」の違いについては既に教えていますが、改めて確認をしておきましょう。電子天秤の使い方やメスシリンダーの使い方についても確認しておくことが必要です。特にメスシリンダーの目盛りの読みについては「メニスカス」を意識させましょう。

 

 今回の実験で使う資料は学校事情に合わせて用意をしてください。1円玉や10円玉は大量にあるといいですね。銀行のATMの両替コーナーがおすすめです。各班に10枚ずつぐらいあるとわかりやすいかと思います。10班ならば1100円あれば何とかなる計算ですよね。

「密度測定体」がおそらく理科準備室のどこかに眠っているはずです。体積が同じになっているものであれば理想的ですね。教科書に代表的な物質の密度一覧が載っていますので、それと自分のデータを比べて物質を同定できれば完璧です。比較的スッキリした結果が出る、わかりやすい実験だと思いますので、楽しんでやっていきましょう。ちなみに教室でもできる実験ですので工夫してください。

 

 最後に、密度の計算では割り算が出てきますので、苦手意識をもつ生徒がとても多いことに驚きます。「小数点の割り算なんかできない!」という意見も多数聞きます。とはいえ必要最低限の知識だと思いますので、そこは繰り返し練習問題をやって頭に叩き込んでもらいましょう。

密度の計算-1.jpg
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