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形質に注目っ!

~遺伝のモデル実験 顔半分で考えよう~

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 遺伝と形質についてのお話です。少しデリケートな部分もあるので気をつけて授業を進めてください。
 昔は「ことわざ」(蛙の子は蛙・トンビが鷹を生んだ)やいろいろな事例を出しながら授業の導入を始めていたのですが、最近はどうも「ことわざ」を知らない生徒が多く、その説明から始めると言うよくわからない形になっていたので授業の工夫を行いました。
 
 右上の外国人の顔写真のアップを紙芝居形式で見せていきます。何かの違和感に気づいてくれればもうそれで導入は成功です。共通点や相違点を見抜くことができるかどうかがポイントだと思います。画像の右半分は親の顔、左半分に子供の顔を合成したものです。もちろん似ている親子の画像を選んで合成したと思いますが、よくできているなと感心しました。学年に双子がいたり、学校にきょうだいがいると、そのことを例に授業していた時期もありましたが、本人たちはあまり快く思っていなかったようです。面談の時に親子でそっくりな雰囲気を感じることがありますよね。でも口に出すのは控えたほうがいいのかなと思います。あくまでも自分たちと少し離れたところの具体例を挙げることも配慮として必要なのかなと思いました。
 

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​ 親子、兄弟、いとこ同士など遺伝的に近い家族の顔を半分ずつ合成した写真「Genetic Portraits」の動画のリンクはこちらです。https://vimeo.com/10485241 

 さて、遺伝子、DNA、染色体、ゲノムなど様々な用語が日常生活で当たり前のように使われるようになって久しいです。私が子供の時には考えられなかった科学技術の進歩とその加速度的なスピードに驚きます。昔はジュラシックパークとかバイオハザードといえば生徒もすんなり受け入れてくれたのですが、もうその時代でもないらしく、また新しい情報を仕入れなければいけないと思います。歳の差ギャップが嫌になりますね。
 
形質調べは個人的には結構面白いなと思います。単純計算で2 × 2 × 2 × 2 × 2 = 32となります。4つか5つの形式を選んで、○✖️クイズのようにクラスを細分化していくと持っている遺伝子が近いグループになっていきます。よく見るとそっくりさんが潜んでいるものです。ぱっと見の見た目が見ていることもありますが、全く予想もしなかったペアリングができたりして盛り上がります。ギャップがあったほうがいいですね。とは言え選ぶ項目については一目瞭然のものがいいと思います。

ちなみに私のつむじは右巻き、一重まぶたの直毛。福耳で親指はまっすぐです。カサカサの耳垢で、巻き舌はできません。そんなかわいいえくぼのおじさんです。何人かほとんど同じ形質の生徒さんとご一緒しましたが、なんとなく似ている気がしました。お互いにちょっと微妙な関係になってしまうのがたまにキズですが…、結構盛り上がる授業です。
 
 最後にある染色体の話や減数分裂はさらっとした説明だけで良いと思います。特に染色体異常についてはデリケートな部分が含まれていますので、減数分裂と絡めて簡単な原理を説明するだけにに留めておいた方が良いかと思います。
 
また追記します。

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