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分けてみよう! ~ろ過の活用~

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 中学校になると教科書に大きい扱いで載っているわけではありませんが、物質を分けるときに必要な基礎的な操作である「ろ過」についても確認をしておきましょう。

 

 水溶液が透明であること。濃さが均一であること。質量は溶質と溶媒の合計になること。純物質や混合物についての内容を一通り確認したら早速実験で大丈夫かと思います。混合物を分離してそれぞれ取り出すためには蒸発乾固方式とろ過があります。今回は両方やってみましょう。

 

 今回の実験で使う材料はコーヒーや紅茶をいれることも考えたのですが、濁りにこだわって「お味噌汁」にしました。生徒の日常生活に溶け込んでいます。透明な所と濁った所の違いについて考えるきっかけになるかと思います。ビジュアル的にもわかりやすいと思います。

ガスバーナーを使った蒸発乾固方式では食塩のほかに大豆のカスが見られるかと思います。ろ過をすることによってこの大豆のカスがろ紙に引っかかり、ろ液は美しい透明なものになっています。(生徒によっては黄金水とかってネーミングをしていました。)味噌汁には溶けていない部分がとても多いので、すぐにろ紙が目詰まりしてしまいますので、ゆっくり丁寧にろ過をしましょう。なお、ガラス棒を使って適切な形で濾過をする方法についてはテストの記述問題として出題しても面白いと思います。少しこだわった形でろ過してみましょう。

 授業のまとめにコーヒーや紅茶を淹れてもいいですよね。コーヒーフィルターや紅茶のティーパックの役割を考えさせてもいいと思います。日常生活に理科を感じる場面を意図的に作り出しましょう。

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