ウニの受精と卵割
生物実験の醍醐味かと思います。指導者でありながら毎回感動してしまうそんな内容です。卵子、精子、人工授精、受精卵、胚、幼生という言葉は知っていても自分の目で見ることで印象が変わるはずです。ただ、今回は生体のウニを使いますので、時期的な縛りがあります。計画的に授業のカリキュラムに組み込む必要があります。また、生体の入手についても少しハードルが高いので厳しい場合にはパスもありかと思います。この実験は同じ職場の先生に教えてもらって実施しています。授業プリントは自分で作成しましたが、詳しい資料等はその先生のものを参考にさせていただいていますので、十分に読み込んでご活用ください。
ウニの受精卵の時期に合わせて授業の設定をしましょう!
バフンウニ(1月後半から2月)
タコノマクラ(6月から7月)
キタムラサキウニ(10月)
アカウニ(11月から12月)
教科書では細胞分裂を繰り返しながら卵割が増えていく写真が載っていますが、これを自分の目で見られたらと思っていました。たった1つの受精卵が分裂を繰り返し、胚から幼生になっていく過程、とても興味深いですよね。最近は視聴覚教材やパソコンなどでも見ることができますが、やはり生の迫力にはかないません。生徒の操作は卵と精子を混ぜて人工授精させたり、シャーレから受精卵を取り出し、それにピントを合わせてみるという流れですが、生命の誕生に自分が立ち会うことの意義を十分に伝えたいものです。
詳しい内容については私の同僚の先生が書いた資料集をよく読み込んでください。受精の時間帯をずらすことで1時間単位で各卵割の様子を観察できるように条件設定をしています。見事です。お茶の水女子大学の先生のご協力あっての授業です。後興味はある興味があれば下のリンクをクリックしてください。
お茶の水女子大学 湾岸生物教育研究センター 教室に海をプロジェクト