野外観察に行こう! ~学校周辺の植物観察~

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 4月に入学してまだ間もない1年生たち、「中学生の理科ってどんな感じなのかなぁ?」「もう一度勉強がんばってみよう!」とか、いろいろな思いで入学して授業を受けていると思います。理科は実学です。できる限り、自然現象に触れる機会を作って、「何か」を感じ取って欲しいと思っています。

 

 おそらく2・3回目の授業になると思いますが、前回のオリエンテーションの後なのできちんと教室で待っていると思います。「自然を感じることが理科の授業ですよ」という話をしながら今日は野外観察に行くことを伝えましょう。

 ただし、学校生活の基本を教えなければいけないので、まず約束事を確認します。自分たちが一生懸命授業を受けること、そして他のクラスの授業の邪魔にならないようにすることです。ごく当たり前のことですので今一度確認をしておきましょう。きちんと約束をさせた上で外に連れて行きます。また、生徒たちからもどういことに気をつければいいのか意見を上げさせます。こちらからの一方的な押し付けでは自分で考える生徒は育ちません。小学校時代に先生に反発した生徒たちは「自分の話を聞いてもらえない」と言う根深い不満を持っているようですので、なおさら自分たちから最低限のルールを言わせるようにしましょう。その上で配慮すべき事項を念押しで伝えておくと効果的かと思います。

 

 さて、野外観察ですが、目的を明確にしなければただのフリータイムになってしまいます。基本的には植物採集やスケッチが一般的ですが、植物探しのオリエンテーションやビンゴ形式でやってみてもいいと思います。植物のポケット図鑑があると便利です。最近はスマホのアプリで写真をとるとすぐに生物名がわかるものが出てきていますので、こちらを活用したいところです。学校のICT化が進んでほしいと思います。教育にお金をかけない日本政府の方針、マジで終わってます。

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 ここで1つ問題があります。他のクラスの授業の迷惑にならないようにしなければいけないので、そのことを常に意識させることです。校庭の真ん中で走り回ったり、かくれんぼするなどもってのほかです。生徒たちはこちらの様子を伺いながら、徐々に悪い事をどこまでやっていいかを測ってきます。いわゆるアドバルーンを上げるというやつです。駄目なことをやっているのを真っ先に見つけて早いうちに「ならぬものはならぬ」ということを示しましょう。これがうまくいかないとおそらくいろいろな方面で迷惑がかかります。生徒指導の基本です。

 また、学校の事情とか、その他のこととか、いろいろな心配事があって自信がない場合には野外観察自体やめた方が良いかと思います。しかしながら学校はチャンス教育の場です。教師が教えたように子供が育ちますので、我々の思いを伝えておく事はとても大切です。いくらでも伸びる可能性があるのが中学生ですので、われわれはあくまでも指導者であるべきです。監視役や取締役ではありません。きちんとこちらの意図を伝えてわかってくれればやれるはずです。

 

 さて、今回の授業中での教師としての仕事は生徒たちの様子の観察です。どのような人間関係なのか、自然に興味があるか?グループで活動できるのか?1人で活動するのか?授業に対する取り組みはどうか?明らかに反抗的な態度をとっていないか?など、いろいろなデータが集まると思います。私は学校教育では集団活動を意識して2人~4人ぐらいの少人数グループを作って活動してくれると最も教育的効果が高いと思っています。「共同的な学び」とも言われますか、植物や虫に詳しい生徒さんがもしいるのであれば、周りに人が集まるような仕掛けをしたいものです。一般的な傾向としては男子は生き物、女子は花やきれいなものに興味があるようです。今回はあくまでも植物に限定したものにします。男子が飽きないように時間を設定して観察しましょう。

 もう一つ、途中で一度集まる時間を作っておきましょう。観察のポイントや標本採取のやり方などアドバイス

与えることで、より詳しい観察ができます。時間を気にしながら(タイムマネジメントが最近の課題ともなってい

ます。)授業を受けることも覚えて欲しいです。授業の締めくくりもきちんとしておきたいので集合時間を守れる

よう、失敗しないための手厚い心配りも必要かと思います。

 

 次回の授業で仕上げてもいいですが、今回は宿題を出してみてもいいと思います。それは観察記録をきちんとつ

けてくることです。標本もセロテープできちんと封入する方法を教えれば休み時間とかに丁寧に作業をする生徒も

います。「鉄は熱いうちに打つ」そんな感じで自然科学の楽しさを教え込んでいきましょう。

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