骨マニアになろう!
簡易脊椎標本とプラ板透明骨格標本
2021年度の新規開発教材シリーズです。博物館や教材ショップで最近知名度があがってきた透明骨格標本。ガチで作ると結構な手間と、高額な薬品を購入しなければならず、とてもじゃないけど公立の中学校ではムリ。昔、生徒の自由研究で相談されたときには東京水産大学にお願いして大学生と一緒に作成してもらいましたが、その作成記録のレポートを読み、授業で再現するのは断念しました。
今年度から教科書が変わり、啓林館の教科書では見開きで美しい透明骨格標本が…消えかけていた教材化の心の炎が再燃。昨年やっていたプラバン工作と透明骨格標本の親和性の高さに注目。自分がオリジナルで開発したと思っていたのですが、YOU TUBEに同様のものがアップされてました。リンクを張っておきます。
プラバンと水の密度の違いからどうしても底の方に沈んでしまうプラ板。本物の透明骨格標本の再現性を出すだすためにグリセリンとかを考えたのですが、さらに状況は悪化。それを解決するのが透明消臭ビーズ。これは知ってたけど盲点でした。私の授業開きのネタだったり、この後の光の屈折実験のトリックで使ってい
たのですが、ここで使うのですね。一本取られました。
授業の流れはいたってシンプル
実習1 煮干しから背骨(脊椎)をとりだそう!
煮干しを背中側から割って背骨を取り出す。コツは背骨を取り出すのではなく、
まわりの筋肉を取り除くのがポイント!
取り出せた背骨はプリントやノートにセロテープで貼り付けよう!
実習2 プラ板透明骨格標本
【用意するもの】
・透明骨格標本の図 ・プラ板(今回はお弁当パックの蓋を利用) ・油性ペン ピンク、水色、紫 ・はさみ ・ピンセット
・トースターとアルミホイル ・ホットプレートとクッキングシート ・消臭ビーズ ・水 ・スクリュー管とか透明な容器
【作り方】
① 透明骨格標本の図を用意して、プラ板を重ねて油性ペンでなぞって描く。乾いたら余計な部分を切り取る。
② 切り取ったプラ板を、アルミホイルを敷いたオーブントースターで焼いて縮める。
(ホットプレートにクッキングシートを敷いてもOK こまめに裏返しましょう!)
③ スクリュー管の中を透明な消臭ビーズで満たす。その中にプラ板を差し込み、お水を注ぎ入れる。
④ 蓋をしっかりと締め、中身がこぼれないようにして完成!!
やっぱり教材開発は楽しいですね。久しぶりの更新、申し訳ありません。もうすぐ40000ヒットです。
ちょっとうれしい♪